毎年9月20日~26日は、動物愛護週間。動物をかわいがり、大事にする事、また思いやる気持ちはとても大切なことです。しかし、残念な事に犬や猫に関する苦情が市保健所に多数寄せられています。
動物を飼っている人もいない人も地域で気持ちよく生活する為に、動物の飼い主は、責任を持って飼育する必要があります。改めて、人と動物が共生するためのルールについて考えてみませんか。

 

動物を飼うときの二つの責任

動物に対する責任

動物は、言葉がしゃべれず行動も制限されており、自分で出来ることは限られます。健康な生活を送れるよう、環境を整えてやれるのは飼い主だけです。動物を虐待したり、捨てたりするような事があってはなりません。

社会に対する責任

動物が人間社会の中で生きていくには、飼い主として法律を守ることはもとより、その動物が人に迷惑を掛けないよう、飼い主が責任を持って面倒をみなければなりません。

 

犬を飼っている人へ

散歩に出掛けるときは、飼い犬のふんや尿は、できるだけ自宅敷地内で済ませましょう。散歩には、ペットボトルなどに水を入れて持ち歩き、やむを得ず道路で尿をしてしまった場合は、水で流しましょう。ふんをしてしまった場合は飼い主が責任をもって持ち帰るのは当然で、放置したり自宅以外の場所に埋めたりすること等は許されません。これらは飼い主としての最低限のマナーではないでしょうか。

 

猫を飼っている人へ

猫にとって家屋の外は、伝染病や交通事故などの危険でいっぱいです。できるだけ家の中で飼ってください。家の中でもストレスはたまりません。また、万が一外に出てしまった場合を考え、住所・電話番号などを記載した首輪を着けましょう。そして望まない妊娠、繁殖を避けるため、不妊・去勢手術を受けさせましょう。

 

野良猫に餌を与えている人へ

野良猫は餌場に集まり、周辺で生活しながら出産する為、飼い主のいない子猫がどんどん増えます。そして最終的には交通事故や伝染病で死亡したり、保健所でやむを得ず安楽死処置されたりします。不妊、去勢手術のされていない猫が外で生活する以上、妊娠、出産は避けられません。猫は繁殖力が強く、1回に4~8匹の子猫を産み、健康であれば1年に2回の出産が可能です。
野良猫を「かわいそう」と思い、猫を助けるつもりでも、ただ餌を与えるだけという行為は不幸な猫を増やすだけでなく近所迷惑の原因も増やし続けることになってしまいます。
餌を与えるという事は、飼育しているという事。その猫のふんや尿、産まれた子猫の事も最後まで責任を持つ必要があります。
野良猫を増やしてしまったのは人間です。増え過ぎた猫の多くはその寿命を全うすることなく死んでいってしまいます。猫と人とが共生しづらくなる原因をこの先も増やし続けることは避けなければなりません。